石田総務大臣は、NHKの札幌放送局の職員や番組の制作を委託している会社のディレクターが取材内容を取り込めるメールを、送り先を誤って送信したことなどについて、NHKの上田会長に対し、再発防止の取り組みを進めるよう強く求めたことを明らかにしました。
NHK札幌放送局のディレクターが、オウム真理教から名前を変えた「アレフ」に関連する取材で、住民のインタビューの音声ファイルを取り込めるメールを誤ってアレフ側に送信したのに続いて、番組の制作を委託している会社のディレクターが、出演者らの映像ファイルを取り込めるメールを誤って第三者のメールアドレスに送信しました。
これについて石田総務大臣は閣議のあとの記者会見で「あってはならないゆゆしき問題だ。管理職による服務規定違反もあり、考えられないようなことが続いている。NHKは国民の受信料に基づいて活動しており、高い公共性、社会的責任を職員が感じることが、国民の信頼を得ていくうえで非常に重要だ」と述べました。
そのうえで石田大臣は「今月12日にNHKの上田会長がおいでになられたので、私のほうから、会長が先頭に立って、徹底して再発防止に向けた取り組みをやってもらいたいと強く申し上げた」と述べました。
-- NHK NEWS WEB