ドローンのように空を移動する「空飛ぶクルマ」の実現に向け、計画の素案が公表されました。2020年代の実用化を目指して、政府は来年から国内での試験飛行を許可するということです。
「空飛ぶクルマ」は、主にドローンの技術を応用し、電動で飛行と離着陸ができる機体のことで、交通渋滞の解消や物流サービスの効率化などにつながるとして、世界で開発が進められています。
その実現に向けて、経済産業省と国土交通省は、開発を進める企業などが参加した協議会で計画のロードマップの素案を公表しました。
それによりますと、2020年代半ばに離島や山間部での移動手段として実用化したあと、2020年代後半には都市部でも利用できるようにします。
これに向けて来年から試験飛行を許可し、実証実験の候補地としては、東京と大阪、それに三重県と福島県があがっているということです。
協議会では、今後、この素案をもとに企業や自治体などと協議を進め、来月の会合で最終的なロードマップを決定したいとしています。
機体の開発を進めている「スカイドライブ」の福澤知浩代表取締役は「海外で開発が進む中、日本でもいつ、どこで、何を飛ばせるのかという詳細な制度設計を決めていかないといけない」と話していました。
-- NHK NEWS WEB