徳島県三好市の黒川征一市長が市の広報紙のコラムで、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」のコラムから内容を盗用していたことが分かりました。黒川市長は事実関係を認め、来月の広報紙におわび文を掲載するとしています。
盗用があったのは、徳島県三好市の黒川征一市長が今月発行の市の広報紙に掲載した「市長コラム」です。
「ペテン師は許せない」と題して所有者になりすまして土地を売買する「地面師」の事件や油圧機器メーカーによる検査データの改ざん問題を批判しています。
この内容が、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」に先月21日、掲載されたコラムの構成とよく似ているうえ、「日本のモノづくりの土台を掘り崩している」とか、「人々を結びつける信用や信頼の輪が壊れ、疑心暗鬼がはびこる殺伐とした世になりかねません」という表現は全く同じだったことが分かりました。
黒川市長はNHKの取材に対し盗用したことを認めたうえで、「コラムの内容が自分と同じ考えであり、利用してしまった。引用元をきちんと掲載すべきだった。軽はずみな行動を反省している」と話しています。
黒川市長は、ほかのコラムで盗用はしていないとしたうえで、来月の広報紙におわび文を掲載するとしています。
-- NHK NEWS WEB