ご当地キャラクターの日本一を決める「ゆるキャラグランプリ」が大阪・東大阪市で開かれ、埼玉県志木市で活躍するかっぱのキャラクター「カパル」が1位に選ばれました。暫定的な集計では1位だったものの、自治体による組織的な投票が指摘された三重県四日市市の「こにゅうどうくん」は3位でした。
ことしで8回目となるゆるキャラグランプリは、全国の自治体や企業などのいわゆる「ゆるキャラ」が集まり人気投票で日本一を決める催しで、ことしは全国から合わせて909のゆるキャラが参加しました。
18日は、東大阪市の花園中央公園で事前にインターネットで行われた投票と、会場での投票の集計結果が発表されました。
その結果、1位に輝いたのは、埼玉県の志木市文化スポーツ振興公社のキャラクターで地元の民話に登場するかっぱをモチーフにした「カパル」で、88万9346票を獲得しました。
2位は福岡県大牟田市の「ジャー坊」、3位は三重県四日市市の「こにゅうどうくん」となりました。
カパルが1位を獲得したことについて、志木市文化スポーツ振興公社の担当者は「今回が最後の挑戦で、てっぺんを目指してきたのでとてもうれしいです」と話していました。
ことしのゆるキャラグランプリでは、今月初めの暫定的な集計では1位だった「こにゅうどうくん」などをめぐって、インターネットでの投票に必要なIDを自治体が作成して配るなど、組織的な投票が問題となりましたが、実行委員会によりますと、明らかに組織的だとわかる票は削除しているということです。
「ゆるキャラグランプリ」実行委員会の西秀一郎会長は「参加する自治体はグランプリで上位に入ることだけを考えず、ゆるキャラに頼らない地方創生を考えてほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB