さいたま市で来年春に開校する予定の公立中学校の校舎の完成が、工事を請け負う建設会社が経営破綻した影響で、開校に間に合わない見通しになっていることが分かりました。市の教育委員会が生徒たちの受け入れ場所を検討するなどの対応に追われています。
さいたま市では子どもの増加に伴って市内の緑区に新たに市立の「美園南中学校」を設置し、来年4月に開校する予定でした。
しかし、校舎の建設を請け負っていたさいたま市の建設会社「エム・テック」が先月、経営破綻したことを受けて、建設を請け負うほかの企業が工事の計画を見直した結果、校舎の完成が当初の予定から5か月遅れて来年7月末にずれ込む見通しになったことが分かりました。
このため市の教育委員会は校舎が完成するまでの間、新入生をはじめ、ほかの中学校から移ってくる生徒たちの受け入れ場所や授業の進め方などについて改めて検討するなどの対応に追われています。
「エム・テック」は2年後の東京オリンピック・パラリンピックで使う一部の競技会場の工事も請け負っていましたが、経営の破綻で先月には工事の一部が中断するなど影響が広がっています。
-- NHK NEWS WEB