日産自動車のカルロス・ゴーン会長が金融商品取引法違反の疑いで逮捕されたことを受けて、20日の東京株式市場では、日産自動車の株価が大幅に値下がりしています。
20日の東京株式市場では、取り引き開始直後から日産自動車の株に売り注文が増え、19日の終値より6%余りの大幅な値下がりで取り引きが始まりました。
その後も、ことしに入ってからの最安値を下回る水準で取り引きされています。
また、ゴーン会長が経営トップを兼任している三菱自動車工業の株価も、6%余りの下落で取り引きが始まったほか、グループ会社で車体の生産などを手がける日産車体の株価も、大幅に値下がりしています。
市場関係者は「カリスマ性のあったゴーン会長が逮捕されたことで日産や三菱自動車の中長期的な成長に懸念が出ている。一方、日産のように役員に高額な報酬を出している企業は日本に多くはなく、市場全体への影響は限られると見られる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB