日産自動車のカルロス・ゴーン会長が金融商品取引法違反の疑いで逮捕されたことを受けて、20日の東京株式市場では、日産自動車の株価が大幅に値下がりしています。
20日の東京株式市場では、取り引き開始直後から日産自動車の株に売り注文が増え一時、19日の終値より6%余りの大幅な値下がりになりました。
午前の終値は、19日より43円余り、率にして4.3%安い962円で、取り引き時間中としてのことしの最安値を下回っています。
また、ゴーン会長が経営トップを兼任している三菱自動車工業の株価も、午前の終値が19日より7%余りの大幅な値下がりになっているほかグループ会社で車体の生産などを手がける日産車体の株価も、値下がりしています。
市場関係者は、「カリスマ性で知られたゴーン会長が逮捕されたことで日産や三菱自動車の中長期的な成長に懸念が出ている。一方、日産のように役員に高額な報酬を出している企業は日本に多くはなく、市場全体への影響は限られると見られる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB