日産自動車のカルロス・ゴーン会長が金融商品取引法違反の疑いで逮捕されたことを受けて、20日の東京株式市場では、日産自動車の株価が大幅に値下がりしました。
20日の東京株式市場では、取り引き開始直後から日産自動車の株に売り注文が増え、一時、19日の終値より6%余りの大幅な値下がりになりました。
20日の終値は、19日より54円余り、率にして5.4%安い950円70銭で、ことしの最安値を下回って2年3か月ぶりの安値水準になりました。
また、ゴーン会長が経営トップを兼任している三菱自動車工業の株価も、19日より50円、率にして6.8%安い680円と大幅な値下がりになったほか、グループ会社で車体の生産などを手がける日産車体の株価も値下がりしました。
市場関係者は「カリスマ性で知られたゴーン会長が逮捕されたことで、日産や三菱自動車の中長期的な成長に懸念が出た。一方、日産のように役員に高額な報酬を出している企業は日本に多くはなく、市場全体への影響は今のところ限られている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB