本格的な冬の訪れを前に、北海道函館市で路面電車の線路に積もった雪を竹のブラシで取り除く「ササラ電車」の試運転が行われました。
「ササラ電車」は、車両の前後に取り付けた「ササラ」と呼ばれる竹を細かく割って束ねたブラシを回転させながら走る路面電車専用の除雪車です。
函館市内で路面電車を運行している函館市電は、明治時代に造られた車両を改造して「ササラ電車」として使っています。
20日は本格的な冬の訪れを前に試運転が行われ、整備の担当者が車両に「ササラ」がしっかり取り付けられているかどうかや、正常に回転するか点検しました。
そして実際に往復およそ5キロの区間を走り、「ササラ」や車両に不具合がないかを確かめていました。
函館市は昨シーズンの冬は記録的な大雪となり、「ササラ電車」は過去10年で最も多い36回出動したということです。
函館市企業局交通部の工藤耕三運輸主任技師は「昨シーズンのような大雪にならないこと祈りながらしっかりと除雪して定時運行を実現したいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB