東京オリンピック・パラリンピックで、千葉県内の「都市ボランティア」が募集人数に達していないことを受け、20日、千葉市が説明会を開き、地元の企業に協力を呼びかけました。
2020年の東京大会で空港や駅などで交通や観光の案内を行う「都市ボランティア」は、千葉県内では3000人程度が必要と見込まれ、県がことし9月から募集を始めましたが、締め切りまで3週間となった現在でも応募数は8割余りになっています。
こうした中、「力になりたい」と申し入れがあった千葉市内の製鉄所で20日夕方、およそ80人の従業員を前に市が説明会を開きました。
市の担当者は1日およそ5時間、合わせて5日程度活動できることなどの条件を説明し、「皆さんの力を貸してください」と呼びかけました。
参加した25歳の男性は「5日間という活動期間は長いと感じました」と話し、33歳の男性は「地域を紹介できる活動は魅力だと感じたので応募したい」と話していました。
JFEスチール東日本製鉄所千葉地区の高麗伊知郎総務室長は「都市ボランティアに社員が参加することで、生産現場にどのような影響が出るか未知数なところもあるが、参加したいという希望があれば、会社としても応援したい」と話していました。
千葉市オリンピック・パラリンピック振興課の金功二郎課長補佐は「募集人数にまだ達していないので、一つでも多くの企業に出向いて協力を呼びかけたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB