スマートフォン向けのゲーム攻略アプリなどを開発するIT関連会社、AppBankの元役員が、会社から1億3000万円余りをだまし取った罪に問われた裁判で、東京地方裁判所は懲役6年の判決を言い渡しました。
東証マザーズ上場で東京・新宿区にあるIT関連会社、AppBankの元役員、木村朋弥被告(44)は、おととし8月までのおよそ2年間に、架空の広告費などの名目で会社の資金1億3600万円余りをだまし取った罪に問われました。
裁判では、起訴された内容を認め、検察は懲役7年を求刑していました。
17日の判決で、東京地方裁判所の新井紅亜礼裁判官は「前任者の経理ミスをきっかけに、徐々にだまし取る金額を増やし、監査法人やほかの社員に不正が発覚しないよう隠蔽工作を図るなど、巧妙かつ大胆で会社の信頼を裏切る悪質な犯行だ」と指摘しました。
そのうえで「被害額は高額で、そのほとんどを飲食費や遊ぶ金などに費やしており、直ちに弁償される具体的な見込みがあるとは言えず、刑事責任は重い」として懲役6年を言い渡しました。
-- NHK NEWS WEB