20日のニューヨーク株式市場は、景気の先行きに対する懸念から全面安となり、ダウ平均株価は前日に続き、大幅に値下がりしました。これでダウ平均株価は、ことし初めの水準を下回り、ことしに入ってからの上昇分が帳消しになったうえ、マイナスに転じたことになります。
20日のニューヨーク株式市場は、IT大手アップルの業績への不安が景気全体の先行き懸念につながり、IT関連株や小売り、それに原油価格の下落でエネルギー関連株に売り注文が広がりました。
ダウ平均株価の値下がり幅は一時640ドルを超え、終値は前日に比べて551ドル80セント安い、2万4465ドル64セントでした。
ダウ平均株価は、ことし7月以降は上昇基調で先月3日には最高値をつけましたが、この日の終値はことし初めの水準を下回り、ことしに入ってからの上昇分が帳消しになったうえ、マイナスに転じたことになります。
またIT関連株の多い新興市場のナスダックも、ことし4月以来、指数が7000を割り込みました。
市場関係者は「米中の貿易摩擦の先行きが見えないことから、来年以降の景気への懸念が根強く、当面リスクを回避しようという投資家心理が強まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB