日産自動車のカルロス・ゴーン会長が経営トップを務めるフランスの自動車メーカールノーの緊急の取締役会が始まり、フランスの複数のメディアは、逮捕されたゴーン会長に代わって当面の経営にあたる暫定的なトップが任命される見通しだと伝えています。
フランスの自動車メーカールノーは、会長兼CEO=最高経営責任者のゴーン容疑者が金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕されたことを受けて20日、緊急の取締役会を開き、今後の対応を協議すると発表していました。
フランスの複数のメディアは、現地時間の20日夜、日本時間の21日午前4時前からルノーの緊急の取締役会が始まったと伝えています。
ゴーン会長に代わって社外取締役と、今のCOO=最高執行責任者が、暫定的にトップに任命され、2人が当面の経営にあたる見通しだとしています。
取締役会に先立ってルノーは声明を出し、「企業の統治体制は十分に機能しており、生産や営業活動は通常どおりにできる」としたうえで「ルノーと日産、三菱の連合の強化に、とりわけ重点的に取り組む」と強調しました。
フランスのメディアはゴーン会長の逮捕で3社の提携関係の先行きを不安視する見方を伝えていて、ルノーはできるだけ早く暫定的な経営陣を決めることで、懸念を取り除きたい狙いがあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB