都心の1等地の売買をめぐって積水ハウスが55億円をだまし取られた事件で警視庁は「地面師」グループのうち、だまし取った金の分配を取りしきるなど、事件を主導したとみられる主犯格の1人で、逃亡を続けていた63歳の男を都内で見つけ、逮捕しました。調べに対し、容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、東京中央区の会社役員、土井淑雄容疑者(63)です。
警視庁によりますと、去年、東京品川区にある2000平方メートルの土地の売買をめぐって、積水ハウスが55億円をだまし取られた事件で偽造された書類などで不正に土地を登記しようとした疑いが持たれています。
警視庁は、主犯格は3人いるとみていますがそのうちの1人で、別の事件で刑務所に服役していた内田マイク容疑者(65)を20日逮捕し、ほかの2人についても行方を捜査していました。
その結果、地面師グループが拠点にしていた東京墨田区のオフィスビルを借り、だまし取った金の分配を取りしきるなど、事件を主導したとみられる土井容疑者が、東京港区のマンションにいるところを捜査員が見つけ、21日逮捕しました。
調べに対し「言いたいことはありません」と容疑を否認しているということです。
この事件では、残る主犯格の1人で、カミンスカスと姓を変えた小山操容疑者(58)が先月、羽田空港からフィリピンに逃亡していて、警視庁が国際手配をして行方を捜査しています。
-- NHK NEWS WEB