NHK札幌放送局のディレクターがオウム真理教から名前を変えたアレフに対し、住民のインタビューの音声ファイルをダウンロードできるメールを誤って送信した問題で、NHKはこのディレクターを停職にするとともに上司4人を出勤停止などの懲戒処分にしました。
NHK札幌放送局放送部のディレクターは、札幌市内にあるアレフの施設の関連取材で行った住民6人のインタビューの音声ファイルをダウンロードできるアドレスが入ったメールを今月、誤ってアレフの広報部に送りました。
NHKがファイル転送システムの運営会社の協力を得て調査したところ、アレフを含む第三者が音声ファイルをダウンロードした形跡は確認されていません。
NHKは、
▽このディレクターを停職1か月にするとともに、▽上司のチーフ・プロデューサー2人を5日と1日の出勤停止、
▽札幌放送局の放送部長を減給、
▽局長をけん責の懲戒処分にしました。
また、NHKが番組の制作を委託している会社のディレクターが取材した映像ファイルをダウンロードできるメールを誤って第三者に送信した問題について、
▽制作局のチーフ・プロデューサーを減給、
▽統括プロデューサーと制作局長をけん責の懲戒処分にしました。
NHKは再発防止策として、ファイルの共有はNHK指定のシステムに限定するなどルールを強化するとともに、誤送信を防ぐためのシステムの改修を順次進めています。
NHKは「関係者や視聴者の皆さまに改めて深くおわびいたします。再発防止策を着実に実行し、情報管理の厳格化に努めていきます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB