三菱電機の子会社で鉄道車両や家電などで使われるゴム製品を製造している会社が、必要な検査を行わずに製品を出荷していたことが分かりました。
検査を不正に行っていたのは、三菱電機の100%子会社で千葉県松戸市にある「トーカン」です。
この会社では、鉄道車両や家電製品などに使われるゴム製品を製造していますが、水や油などを防ぐための製品の一部で必要な検査を行わずに製品を出荷していたことが分かりました。
この会社では、製品の多くを三菱電機に卸していますが、三菱電機によりますと、出荷の際に必要な検査のうち、耐久性などに影響する検査を行わずに、品質データを改ざんして出荷していたということです。
これまでの調査によりますと、子会社からの報告で問題が発覚し、不正は少なくとも10年前から行われていたということで、出荷先の数などを調べています。
三菱電機は、品質や性能については問題がないとしていますが、出荷先の要望があれば、製品の交換などに応じるとしています。
三菱電機は「グループでこうした問題を引き起こし、申し訳ありません」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB