アメリカのトランプ次期大統領にメキシコで生産した車をアメリカで販売しているとして批判されたGM=ゼネラル・モーターズは、アメリカの工場に1100億円以上を投資することになったと複数のメディアが伝え、アメリカ第一主義を掲げるトランプ氏に歩調を合わせる動きが相次いでいます。
アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルなど、複数のメディアは16日、アメリカ最大手の自動車メーカーGM=ゼネラル・モーターズが国内の工場に10億ドル日本円で1100億円以上を投資することになったと伝えました。
この投資によって生まれる雇用は1000人を超えるということで、GMは近く発表するということです。
GMをめぐっては、トランプ次期大統領が今月3日、ツイッターで、メキシコで生産した小型車を、関税なしでアメリカで販売していると批判し、これに対してGMは、名指しされた小型車のうち、メキシコ製の割合はわずか2%にすぎず、大半がアメリカ製だと反論していました。
アメリカの自動車メーカーでは、ほかにもフォードが、メキシコでの新工場の建設を撤回し、およそ800億円を国内に投資する計画を明らかにしたほか、フィアット・クライスラーも1100億円以上の投資を発表しています。
アメリカ国内での雇用確保や貿易の不均衡の是正など、アメリカ第一主義を掲げるトランプ氏に歩調を合わせる動きが相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB