都心の1等地の売買をめぐって55億円がだまし取られた事件でおよそ25億円が逮捕された主犯格の1人とみられる男の元に現金の形で運ばれた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかりました。警視庁は、その後、男がほかのメンバーに金を分配したとみて調べています。
去年、東京・品川区にある2000平方メートルの土地の売買をめぐって、積水ハウスが55億円をだまし取られた事件で、警視庁は、別の事件で刑務所に服役していた内田マイク容疑者(65)に続いて、逃亡を続けていた東京・中央区の会社役員、土井淑雄容疑者(63)を21日都内で見つけ、逮捕しました。
その後の調べで、だまし取った金のうち、およそ25億円が土井容疑者の元に現金の形で運ばれた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかりました。
地面師グループの中で口座を準備する役割を担っていた東京・中央区の佐々木利勝容疑者(59)が、グループが拠点にしていた墨田区のオフィスビルの1室に運んだとみられるということです。
この部屋は土井容疑者が借りていたもので、警視庁は、その後、ほかのメンバーに金を分配したとみて調べています。
-- NHK NEWS WEB