ゴーン会長は、祖父母の出身国であるレバノンで6歳から高校まで10年余りの日々を過ごし、今でもたびたび訪れるなど、強い結びつきを保っています。レバノンでは、ゴーン会長はビジネスで大きな成功をおさめた人物として広く知られていて、今回の逮捕に、首都ベイルートでは驚きの声が広がっています。
20歳の大学生の女性は、「ゴーン氏の逮捕はとても大きなニュースで、朝からその話題で持ちきりでした。両親は、ゴーン氏のことを成功したビジネスマンで偉大な人物と考えていたので、落胆した様子でした」と話していました。
また、60代のジャーナリストの男性は、「いくつもの企業の再生を果たし、レバノンでは成功のシンボルといえるほど特別な人物です。レバノン人として連帯を感じる一方、もし法律に違反していたのなら、とても残念です」と話していました。
一方、ゴーン会長を擁護する声も多く、観光業を営む50代の男性は、「問題になっている金は、ゴーン氏にとっては小さな額のはずだから、何かの間違いだと思います。成功の象徴といえる人物なので、何らかの陰謀に巻き込まれたのではないでしょうか」と話していました。
-- NHK NEWS WEB