日本のトイレで多く使われている温水洗浄便座の操作ボタンが、外国人旅行者にとってわかりにくいという声が多いことから、住宅設備メーカーなどで作る業界団体は、各社でばらばらだった操作ボタンのデザインを、ことし4月以降統一することになりました。
日本のトイレで多く使われている温水洗浄便座は、外国人には操作方法がわからないという声が多く、大手住宅設備メーカーが平成26年に外国人600人を対象に調査したところ、およそ4分の1の人が操作ボタンの意味が理解できないと答えていました。
こうしたことからメーカーで作る、日本レストルーム工業会は、日本で使われている温水洗浄便座の操作ボタンについて、各社でばらばらだった機能を表す絵文字のデザインを統一することになり、17日に新たなデザインを発表しました。
統一された新たなデザインは合わせて8種類あり、「便器の水を流す」ボタンは渦を表すデザインとなっているほか、「お尻を洗う」ボタンは噴き上がる水とお尻を組み合わせたデザインとなっています。
メーカー各社は、ことし4月以降発売する新製品から、順次この新たなデザインを使っていくことにしています。
日本レストルーム工業会の喜多村円会長は「外国人旅行者に日本の温水洗浄便座のトイレの快適さを感じてもらい、帰国後、家庭や職場に日本のトイレを広めてほしい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB