愛知県豊川市にある寺が仏像を出張させて修繕費などの寄付を募ることになり22日、出張先の信用金庫で開眼法要が行われました。
仏像の出張は、豊川市にある真言宗の寺「財賀寺」(ざいかじ)が6年後に寺ができて1300年を迎えるのを前に企画し、21日は秘仏の本尊に仕える「お前立」(おまえだち)と呼ばれる「千手観音像」が、いったん分解されたあと、地元の信用金庫本店に運ばれました。
22日、営業開始に先立って仏像に魂を戻す開眼法要が行われました。
職員や訪れた客は、ふだんとは異なる店内の雰囲気に驚いた様子でしたが、穏やかな表情の仏像の前で静かに手をあわせていました。
財賀寺の西本全秀住職は「寺で待っているより仏像が町に出た方が親しんでもらえると思い、この企画を始めました。仏像にもこれから一緒にがんばって行きましょうと声をかけてあげたいです」と話していました。
仏像は、年末まで信用金庫に置かれたあと来年1月からは要望を受けて企業や個人の家にも出張することになっています。
-- NHK NEWS WEB