生命保険大手4社のことし9月までの中間決算は外貨建ての保険商品の販売が伸びたため、3社が増収になりました。
大手生命保険各社が22日までに発表したことし4月から9月までの中間決算によりますと、グループの売り上げに当たる「保険料等収入」は、「日本生命」が去年の同じ時期に比べて1.7%増えて2兆7781億円、「第一生命ホールディングス」が16.6%増えて2兆5917億円、「明治安田生命」が5.2%増えて1兆5601億円でした。
これは国内で低金利環境が続く中、アメリカのドルなど外貨建ての保険商品の販売が好調だったためです。
「住友生命」は4.8%減って1兆2848億円でした。
一方、本業のもうけを示す「基礎利益」は、企業の業績が堅調で株式の配当金が増えたことなどから、4社そろって1%から20%の増益になりました。
日本生命の三笠裕司常務執行役員は「日銀の金融政策によって国内の低金利の環境は今後も長期化するため、外貨建て商品への需要は一層高まるとみている。アメリカの金利上昇やイギリスのEU離脱をめぐる政治的な混乱など、市場の波乱要因は注視していきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB