台湾では24日、1年余りあとに迫った総統選挙の前哨戦とされる統一地方選挙が行われます。蔡英文総統の支持率が低迷する中、与党・民進党が地盤としている自治体でも最大野党・国民党の候補が激しく追い上げるなど接戦となっています。
台湾では24日、全土の22の市長や知事などを決める統一地方選挙が行われ、即日開票されます。4年間の任期の折り返しを過ぎた与党・民進党の蔡英文総統にとって中間評価と位置づけられ、次の総統選挙が再来年初めに迫る中、民進党が市長と知事合わせて13の現有ポストをどれだけ守れるかが焦点です。
年金などの改革に対する強い反発に加え、民進党政権に批判的な中国からの厳しい締めつけで先行きが不透明となる中、蔡総統の支持率は低迷していて、民進党は最大野党・国民党に激しく追い上げられています。
特に、民進党がおよそ20年にわたって市長のポストを守ってきた南部の高雄市では、国民党の候補が支持を伸ばして接戦となっています。
また、今回の選挙に合わせて10件の住民投票も行われます。この中には、東京電力福島第一原発の事故のあとから続く福島県など5つの県からの食品の輸入規制を継続するかや、東京オリンピック・パラリンピックに、現在使われている「チャイニーズ・タイペイ」ではなく、「台湾」の名称で参加するかどうかなどが含まれ、台湾の有権者がどのような選択をするのか注目されます。
-- NHK NEWS WEB