ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は23日、4営業日続けて値下がりしました。また、原油価格もことしの最安値まで値下がりし、景気の先行きへの懸念が根強いことをうかがわせています。
感謝祭の休日明けとなった23日のニューヨーク株式市場は、値下がりして取り引きが始まり、ダウ平均株価の終値は、21日に比べて178ドル74セント安い、2万4285ドル95セントでした。値下がりは、4営業日続けてとなります。
この日は、原油価格の値下がりで石油関連企業に売り注文が集まり、国際的な原油取引の指標となるWTIの先物価格は、21日に比べて7%以上も安い1バレル=50ドル半ばまで値下がりする場面もありました。この水準は、去年10月以来で、ことしの最安値です。
市場では、IT関連企業の業績不安が景気全体の先行き懸念につながっており、原油価格の値下がりも、背景には供給が十分だという見方とともに、景気減速で経済活動が鈍って需要が減るという見方があります。
市場関係者は「今週末のEU=ヨーロッパ連合の首脳会議や、米中首脳会談など、大きな政治イベントを控えてリスクを避けようという動きも値下がりの一因となっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB