台湾では24日、1年余りあとに迫った総統選挙の前哨戦とされる統一地方選挙の投票が始まり、蔡英文総統の支持率が低迷する中で、与党・民進党が現有ポストをどれだけ守れるかが焦点となっています。
台湾の統一地方選挙は、全土の22の市長や知事などを決めるもので、再来年はじめに迫る次の総統選挙の前哨戦とされています。
投票は日本時間の午前9時から始まり、投票所には有権者が次々と訪れているほか、民進党の蔡英文総統や最大野党・国民党の馬英九前総統も1票を投じていました。
台湾では年金などの改革に対する強い反発に加え、民進党政権に批判的な中国からの厳しい締めつけで先行きが不透明となる中、蔡総統の支持率は低迷しています。
今回の選挙では民進党の強固な地盤である南部高雄などでも国民党に追い上げられていて、大敗することになれば、党のトップを務める蔡総統の責任論にも発展しかねないだけに、民進党が市長と知事、合わせて13の現有ポストをどれだけ守れるかが焦点です。
また、今回の選挙では東京電力福島第一原発の事故のあとから続く福島県など、5つの県からの食品の輸入規制を継続するかどうかなど、これまでで最も多い10件の住民投票も行われます。
投票は日本時間の午後5時に締め切られたあと即日開票され、24日夜遅くには大勢が判明する見通しです。
-- NHK NEWS WEB