お歳暮商戦が本格化していますが、ことしはデパート各社の間で、商品の配送料を値上げする動きが相次いでいます。
東京銀座に本店を置く「松屋」は、お歳暮の配送料を25年ぶりに値上げしました。値上げ幅は平均で4割に上り、例えば重さ10キロまでの商品を東京23区内に送る場合、配送料は648円と去年の2倍になっています。配送を担う業者の人手不足などから、物流費が上昇していることが値上げの理由です。
大手デパートでは物流費の上昇を理由に値上げの動きが相次いでいて、「大丸松坂屋百貨店」が無料もしくは320円余りとしていた全国一律の配送料を486円にしたほか、「そごう・西武」も全国一律の配送料を中元商戦に続いて引き上げ、これまでより200円余り高い648円にしました。
松屋のお歳暮売り場を訪れた60代の男性客は「どこも人手不足で大変のようなので、値上げはしかたがないですね」と話していました。
松屋銀座本店の小松真一食品部長は「やむをえず配送料の値上げを決めたが、お客様には理由を丁寧に説明し、理解を得ていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB