施設や里親のもとで育った若者たちの全国規模の集会が大阪市で開かれ、社会での自立支援に国の対策を求める意見などが出されました。
集会には、施設や里親のもとで育ち社会に出た若者や支援団体のメンバーなど、10代から20代を中心に40人余りが参加し、まず、4人1組になって意見を交わしました。
虐待や経済的な理由などで親と暮らせない子どもは、就職や大学進学のため、施設や里親から離れたあと孤立しがちだということで、参加者は「いつでも帰れる場所がないことがつらい」とか「我慢するのが当たり前の人生で、相談先もわからない」などと、悩みを共有していました。
そして、それぞれ出た意見を発表し、社会での自立を支援する専門のスタッフを施設ごとに置くよう、国の対策を求める意見などが出されていました。
主催者によりますと、こうした集会が全国規模で開かれるのは初めてだということです。
7歳から施設で育った会社員の渡邉僚さん(25)は「自分は仕事が続かないことが悩みだったが、同じ思いを、今、施設にいる子どもたちがしないですむよう、声を挙げていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB