エネルギーや環境の分野で日本と中国の交流を深めようと、政府や企業の関係者が意見を交わすフォーラムが北京で開かれ、電気自動車の充電器の開発や海洋汚染の防止など、幅広い分野での協力強化に関する覚書が交わされました。
今回で12回目の開催となったフォーラムには、日中両国の閣僚や企業関係者など800人が出席しました。
中国のエネルギー分野の政策を所管する国家発展改革委員会のトップ、何立峰主任が演説し、「環境関連の産業で日中関係が深まれば、両国の経済・貿易分野の新たなステージになるだろう」と述べ、企業間の協力拡大に期待を示しました。
このあと日中の企業や団体の間で、電気自動車の急速充電器の共同開発やプラスチックゴミによる海洋汚染の防止など24項目での協力拡大に関する覚書が交わされました。
会場では企業による具体的な取り組みの事例も紹介され、日本のプラントメーカーの代表は、水素エネルギーの普及を後押しするため水素を常温で長距離輸送できる技術を開発したことを説明していました。
フォーラムのあと世耕経済産業大臣は「フォーラムは着実に成果をあげている。安倍総理大臣の訪中などの勢いを維持しながら、ウィンウィンの関係を構築していきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB