都心の一等地の売買をめぐって地面師グループが逮捕された事件で、警視庁は積水ハウスから土地代金63億円をだまし取ったとして、グループの8人を26日にも詐欺などの疑いで再逮捕する方針を固めました。事件の本質となる詐欺容疑で逮捕することで全容解明を進める方針です。
去年、東京 品川区にある2000平方メートルの土地の売買をめぐって、土地の所有者に成り済まし、偽造した書類で不正に登記したなどとして、地面師グループの15人が逮捕されています。
その後の捜査で、土地の所有者に成り済ました足立区の生命保険会社の元営業職員、羽毛田正美容疑者(63)や、演技指導をしたとみられる板橋区の会社役員、常世田吉弘容疑者(67)ら8人が、去年3月から6月にかけて、積水ハウスから63億円をだまし取った疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかりました。
警視庁は26日にも詐欺などの疑いで再逮捕する方針を固めました。
事件の本質となる詐欺容疑で逮捕することで全容解明を進める方針で、主犯格の中央区の会社役員、土井淑雄容疑者(63)や、品川区の不動産業、内田マイク容疑者(65)も、今後詐欺などの疑いで再逮捕することにしています。
またフィリピンに逃亡したカミンスカスと姓を変えた小山操容疑者(58)を国際手配し、行方を捜査しています。
-- NHK NEWS WEB