通信アプリ大手の「LINE」が「みずほフィナンシャルグループ」と共同で銀行業に参入する方針を固めたことがわかりました。IT企業と金融大手との連携で、キャッシュレス時代に対応した新たな金融サービスを手がけるねらいと見られます。
関係者によりますと、LINEは「みずほ」と共同で銀行業に参入する方針を固め、近く銀行を設立するための準備会社を設ける見通しです。
新たな銀行は店舗を持たず、スマートフォン向けのサービスなどに特化した銀行とする方針です。
LINEは、国内だけで7000万人をこえる通信アプリの利用者を抱え、最近は、スマホで買い物の支払いをするなどの決済サービスの分野に力を入れています。
金融大手と連携して銀行業務に参入することで、より幅広い金融サービスを手がけたい考えで、銀行の設立に先駆けて、共同で資金の貸し出し業務を始めることも検討しています。
一方、みずほとしては、IT企業が金融サービスに参入する動きが相次ぐ中で、若い世代を中心に多くの利用者をもつLINEとの連携で新たな顧客の獲得などにつなげるねらいとみられます。
キャッシュレスの動きが世界的に進む中、IT企業と金融大手との連携で特色のある金融サービスを打ち出せるのか、注目されます。
-- NHK NEWS WEB