「平成」の30年間に生まれた子どもの名前で最も多かったのは男の子が「翔太(しょうた)」、女の子が「美咲(みさき)」だという調査がまとまりました。平成の間は、音の響きから名前をつける傾向が強まり、読み方の多様化が進んだということです。
この調査は「明治安田生命」が契約者を対象に毎年行っていて、今回は、来年5月に元号が改められるのを前に、平成の30年分の名前をまとめました。
それによりますと、男の子で最も多かった名前は、飛翔の「翔」に「太い」で「翔太」、次いで飛翔の「翔」1字で「しょう」や「かける」、健康の「健」に「太い」で「健太(けんた)」でした。
「翔」の字を使った名前は平成に入って以降、人気が高まったということで、調査した会社は「新たな元号のもと、未来へはばたいてほしいという親の願いが込められたのではないか」としています。
また、女の子では「美しい」に「咲く」の「美咲」が最も多く、次いで漢字1字で「葵(あおい)」、太陽の「陽」に菜の花の「菜」で「ひな」や「はるな」と読む名前が多くなりました。
「美咲」は平成3年から6年連続で1位になるなど、長い期間、人気を集めたということです。
一方、平成30年に生まれた子どもで最も多かったのは男の子が「蓮」の1字で「れん」、女の子が「結ぶ」に「月」と書いて「ゆづき」でした。
調査した会社は「平成の間は音の響きから名前をつける傾向が強まって、漢字の表記や読み方が一層多様化した。来年、元号が改められると新しい元号にちなんだ名前や新しい時代の始まりを意識した名前が増える可能性がある」と話しています。
-- NHK NEWS WEB