旅行者向けの宿泊の手配を無登録で行っていた中国籍の男が、インターネットのサイトで予約した宿泊施設の代金を他人名義のクレジットカードで支払ったとして逮捕され、警察は、男がカードの不正利用を繰り返し被害額は合わせて2億7000万円に上るとみて調べています。
逮捕されたのは中国籍の会社役員、陳暁隆容疑者(28)で、埼玉県警の調べによりますと、去年12月、インターネットのサイトで山梨県内の宿泊施設を予約し他人名義のクレジットカードで代金12万円余りを不正に支払った疑いが持たれています。
陳容疑者は、外国からの旅行者にホテルを手配する「ランドオペレーター」の業務を無登録で行ったとして先月、検挙されていて、調べに対し「宿泊施設を手配するため他人名義のカードを数え切れないくらい使った」などと供述しているということです。
陳容疑者の自宅からは、他人名義のカードで代金を支払った宿泊施設の名前が1000以上も書かれたリストが見つかったということです。
また、陳容疑者が利用していたサイトでは、去年3月からことし8月にかけて他人名義のカードによる支払いが3000件ほど確認されていて、警察は、被害額が2億7000万円に上るとみて調べています。
-- NHK NEWS WEB