去年8月、岐阜県瑞浪市の中央自動車道で車が巻き込まれ、6人が重軽傷を負った土砂崩れで、道路沿いの斜面に汚泥を不法投棄したとして起訴された陶磁器原料メーカーの会長ら2人について、警察は不法投棄が土砂崩れにつながったとして、近く業務上過失傷害の疑いで追送検する方針を固めました。
去年8月、岐阜県瑞浪市の中央自動車道沿いの斜面で土砂崩れが起き、陶磁器原料メーカーの陶器の原料の汚泥が混じった土砂に車4台が巻き込まれ、6人が重軽傷を負いました。
メーカーの会長の水野辰英被告(66)と常務の若尾憲治被告(69)ら3人は、平成27年6月に道路沿いの斜面に汚泥およそ6トンを違法に捨てたとして、ことし8月、廃棄物処理法違反の罪で起訴されています。
警察は、不法投棄と土砂崩れの関係を捜査してきましたが、捜査関係者によりますと、不法投棄が土砂崩れにつながり、けが人が出たとして、会長と常務の2人を業務上過失傷害の疑いで近く追送検する方針を固めたということです。
また警察は、時効になっていない5年ほど前から土砂崩れが起きるまでの間に、会長ら3人が数百トンの汚泥を捨てていた疑いが強まったとして、廃棄物処理法違反の疑いでも追送検する方針です。
-- NHK NEWS WEB