2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、AI=人工知能を搭載した警備ロボットの実証実験が東京の西武鉄道の駅で行われています。
AIを活用した警備ロボットは、高さが1メートル67センチ、重さが170キロ余りで、カメラで周囲の状況を確認しながら駅構内を巡回し、不審な人や物を見つけると駅員に知らせます。
西武鉄道やIT企業の日本ユニシスなどがおよそ1年かけて共同開発し、27日、西武新宿駅で実証実験が公開されました。
実験では、ロボットが通路で具合が悪くなりうずくまっている人を見つけるとすぐに駆けつけ、駅員のスマートフォンに現場の状況を知らせていました。
西武鉄道によりますと、自律的に移動する警備ロボットの駅での実験は全国で初めてだということで、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、駅の安全性を高めるとともに業務の負担軽減につなげたいとしています。
西武鉄道情報システム部の横田啓課長は「駅構内は広いが、駅係員は限られているので、ロボットの導入で、警備に加え、気分が悪くなった利用客への対応にもあたっていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB