フランス・パリのシンボル、エッフェル塔でかつて使われていた階段の一部がオークションにかけられ、日本円で2000万円余りで落札されました。
フランスの首都パリで27日、オークションが開かれ、パリのシンボル、エッフェル塔でかつて使われていた鉄製の階段の一部が出品されました。
エッフェル塔は今から129年前の1889年に完成し、およそ90年にわたってこの階段を使用していましたが、1983年に塔の内部にエレベーターを設置する際に取り外されました。
今回出品されたのは、取り外されたもののうち、塔の2階から3階部分にかけて設置されていた高さ4.3メートルのらせん状の階段で、これまでカナダで個人が所有していました。
オークション会社によりますと、当初、日本円でおよそ500万円から770万円で落札されると予想されていましたが、およそ2200万円という高額で中東のコレクターに落札されました。
同じ時に取り外された階段の一部は、世界各国で展示されたり保管されたりしていて、フランスのオルセー美術館やアメリカ・ニューヨークの「自由の女神像」の近くで見られるほか、日本でも山梨県にある清春芸術村で展示されています。
-- NHK NEWS WEB