神奈川県内では、停留所に止まったバスの車体で、近くの横断歩道が塞がれてしまう危険な場所が80か所以上に上ることが警察の調べでわかりました。ことし8月には、こうしたバスを避けて道路を渡っていた小学生が車にはねられ死亡する事故も起きていて、警察はバス会社などと連携して対策を進めることになりました。
ことし8月、横浜市西区の交差点で、小学5年の女子児童が死亡した事故では、近くにある停留所に路線バスが止まって横断歩道を塞いだため、女子児童はそれを避けて交差点を渡っていたところを走ってきた別の車にはねられました。
この事故を受けて、警察が横断歩道と停留所の位置関係を調べた結果、8月の事故現場以外にも、停車したバスの車体で横断歩道が一部でも塞がれる危険な場所が84か所に上ることがわかりました。
警察によりますと、こうした停留所は横浜市で40か所、相模原市と秦野市でそれぞれ6か所、伊勢原市と横須賀市でそれぞれ5か所など、14の市町にあり、中には横断歩道の真横に停留所が設置されている場所もあったということです。
警察は、84か所をホームページで公開するとともに、事故が起きるおそれがあるとしてバス会社や自治体と連携して、停留所の位置の変更などを検討するほか、当面は看板を設置したり、バスの車内放送で案内したりして、注意を呼びかけることにしています。
-- NHK NEWS WEB