17日のニューヨーク外国為替市場はアメリカのトランプ次期大統領が有力紙とのインタビューで、ドル高への警戒感を示したことを手がかりにドルを売って円を買う動きが出て、円相場はおよそ1か月半ぶりに1ドル=112円台まで値上がりしました。
17日のニューヨーク外国為替市場は、トランプ次期大統領が有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、中国が通貨・人民元を意図的に操作していると批判したうえで、「アメリカのドルは強くなりすぎているため、中国企業と競争できない」としてドル高に警戒感を示したことを手がかりに、ドルを売って円を買う動きが出ました。
このため、円相場は、一時1ドル=112円台半ばまで値上がりし、およそ1か月半ぶりの円高ドル安水準となりました。
市場関係者は「大統領選挙後、急速に進んだドル高にトランプ氏が初めて言及したことから大きく反応した。19日にはトランプ次期政権の財務長官に指名されたムニューチン氏がアメリカ議会の公聴会で発言する予定で、その内容に注目が集まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB