ことし大学を卒業して就職した新入社員の初任給は中小企業を中心に増加し、平均で20万6700円と3年連続で過去最高を更新しました。
厚生労働省が従業員10人以上の企業で新卒の採用をしたおよそ1万5000社を対象にことし7月調査した結果、大学を卒業してこの春就職した新入社員の初任給は平均で20万6700円でした。
去年より600円、率にして0.3%増えていて、3年連続で過去最高を更新しました。
男女別では男性が21万100円、女性が20万2600円で、男性が1.1%増加したのに対し、女性は0.7%減少しました。
企業の規模別では、従業員1000人以上の大企業が去年に比べ0.2%減少したものの、従業員100人以上1000人未満の企業は0.8%、100人未満の企業は0.2%、それぞれ増加し、中小企業を中心に増加しています。
厚生労働省は「大企業や女性は去年大きく増加した反動でことしは減少したが、新卒の就職状況が改善しているのに伴い初任給の増加傾向は続いている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB