山林などを「値上がりする」とうたって売りつける、いわゆる「原野商法」の被害者に高値で山林を買い取ると持ちかけ、逆に金をだまし取ったとして、警視庁は13人を一斉に逮捕しました。
逮捕されたのは、東京 港区赤坂の鈴木塁容疑者(35)や東京 港区白金の会社役員、天野遥容疑者(30)ら合わせて13人です。
警視庁によりますと、去年3月からことし4月にかけて、栃木県那須町の山林を売りつけられた、いわゆる「原野商法」の被害にあった80代男性ら4人に対し、土地を高く買い取るなどとうそを言って、現金約470万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
被害者との交渉の際には、山林に太陽光パネルを設置した施設を建設すると、うそを言って信用させたうえで、土地の整備費や名義変更の手数料として金を要求していたということです。
警視庁によりますと、逮捕者の中には、準暴力団「関東連合」の元メンバーも含まれていて、調べに対し、13人は「弁護士と話し合う」、「身に覚えがない」などと供述しています。
警視庁によりますと、同様の被害の相談がこれまでに200件近く寄せられ、被害額は合わせて4億円に上るとみて調べています。
-- NHK NEWS WEB