3年前、フジドリームエアラインズの旅客機が、客室内の気圧が低下し新潟空港に緊急着陸したトラブルで、運輸安全委員会は客室に空気を送り込むシステムの不具合が原因とみられるとする調査結果をまとめました。
平成27年7月、フジドリームエアラインズの新千歳発松本行きの旅客機が、飛行中客室内の気圧が低下したため新潟空港に緊急着陸しました。
運輸安全委員会が公表した報告書によりますと、客室に空気を送り込むシステムが部品の劣化など複数の要因から正常に作動しなくなったことが原因とみられるとしています。
また、この会社の同型機の同じシステムでは以前にも、短時間だったものの客室に空気を送り込めなくなったケースが4回起きていたほか、不具合による装置の交換が繰り返されていました。
運輸安全委員会は、会社が機体を整備する際に装備品の品質管理を十分に行っていればこうしたトラブルは避けられた可能性があったとしています。
一方、旅客機のメーカーはこのシステムの装置を改良していて、フジドリームエアラインズは新型の装置に順次交換するとともに検査の方法も改めています。
-- NHK NEWS WEB