生命保険会社の「三井生命」は、来年4月から社名を変更することを決め、会社が発足して以来90年以上使い続けてきた「三井」という名がなくなることになりました。
三井生命は長引く低金利の影響で運用が悪化するなどして経営が厳しくなり、3年前の12月に「日本生命」の子会社となりました。
その後も社名を変えていませんでしたが、ほかの会社の子会社となる中、このまま三井という名を使い続けることが難しいと判断したということです。
新しい社名は昭和45年に販売を開始した主力の保険商品の名前からとって「大樹生命」となり、来年4月から変更します。
これによって昭和2年の発足から戦後の財閥解体などをへて90年以上使い続けてきた「三井」が社名からなくなることになります。
会社側は「三井グループの企業がまだ、一部の株式を保有していることなどから、今後も三井グループの一員でもあることは変わらない。顧客には契約内容に影響がないことなどを丁寧に説明していきたい」としています。
-- NHK NEWS WEB