大手証券会社のSMBC日興証券の元社員が、TOB=株式の公開買い付けの情報を公表前に知人に漏らし、株のインサイダー取引をしたとして、大阪地検特捜部に金融商品取引法違反の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、SMBC日興証券の社員だった鈴木直也容疑者(30)と、知人の山脇達也容疑者(30)です。
鈴木容疑者はおととし、オフィス家具の製造販売会社が子会社の株を公開買い付けするというTOBの情報を、山脇容疑者に漏らしたということです。
そして、山脇容疑者は情報が公表される前に子会社の株を購入していたということで、いずれもインサイダー取引を禁じた金融商品取引法違反の疑いが持たれています。
子会社の株価は情報が公表される直前まで170円前後で推移していましたが、TOBでの買い付け価格が240円に設定されたため、公表後、一気に上昇したということです。
山脇容疑者はおよそ30万株を5300万円余りで事前に買い付けていたということです。
特捜部は2人の認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB