アメリカ 西海岸のロサンゼルスでモーターショーが始まりました。環境意識の高まりを反映し燃費を大幅に向上させた新型モデルや、近い将来の商品化を目指す電気自動車の試作車などが発表されています。
ロサンゼルスのモーターショーは、世界各地のショーの中で最も遅く開かれる年内最後のもので、翌年の自動車市場を先取りした展示となるのが特徴です。
会場には、アメリカや日本など40近いブランドが出展しています。
環境意識の高まりとともに「EVシフト」が加速していることを反映して、会場ではドイツのBMWが発表した電気自動車の試作車・コンセプトカーなどが注目を集めていました。
一方、日本のマツダは、こうしたEVシフトに対抗する形で燃費も向上させた新しいガソリンエンジンを搭載した主力の小型車「マツダ3」、日本名「アクセラ」の新型モデルを発表しました。
このほかトヨタ自動車は、主力のハイブリッド車「プリウス」のデザインを3年ぶりに見直しました。
一方、ゴーン前会長が逮捕された日産自動車も新型モデルなどを発表しましたが、事件に触れることはありませんでした。
自動車産業は自動運転や電気自動車などに多額の開発資金が必要になる一方で、トランプ政権の保護主義的な政策で関税の上乗せが検討されるなど、先行きに不透明さも増しています。
このため、各メーカーからは改めて自由貿易の維持を求める声も聞かれました。
-- NHK NEWS WEB