世界的な課題となっているプラスチックごみの削減に向けて、国内の飲料メーカーで作る業界団体が、2030年度までに家庭などから回収するペットボトルを100%リサイクルするとした行動計画をまとめました。
発表によりますと、家庭などから回収するペットボトルがリサイクルされる割合を、昨年度のおよそ92%から2030年度までに100%に引き上げることを目指すとしています。
このうち、使用済みのものから新しいボトルに作り直す「再生ペットボトル」の割合は、販売量の1割程度にとどまっているため、一層の拡大に向けて技術開発を進めるとしています。
また、捨てられるペットボトルに飲み残しやごみが入っているとリサイクルに回せないことから、来月から各メーカー共通のリサイクル専用ボックスを設置し、分別回収を呼びかける取り組みを始めます。
さらに、国や自治体などと連携して、2025年度までにより効率的な回収の仕組みをつくるとしています。
全国清涼飲料連合会の堀口英樹会長は「プラスチックごみの削減に向けて業界全体で同じ方向を向き、自治体や消費者とも協力して最大限努力したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB