三重県亀山市にあるシャープの工場に派遣されていた外国人労働者およそ2900人が、ことしに入り雇い止めされたとみられることが分かりました。
労働組合「ユニオンみえ」によりますと、シャープ亀山工場では受注の増加を受けて三重県鈴鹿市などにある3次下請けの合わせて10の派遣会社を通じ、去年までに3000人の外国人労働者が働いていたということです。
ところが業務の海外移転に伴って仕事を減らす必要が生じたため、ことしに入りおよそ2900人の外国人労働者が雇い止めされたとみられるということです。
雇い止めはユニオンみえに相談が相次いだことから発覚し、これまでに100件を超える相談が寄せられたということです。
ユニオンみえや支援する弁護士は、外国人労働者が違法に働かされていた疑いもあるとして、鈴鹿市や亀山市などの10の派遣会社について三重労働局に告発状を提出しました。
これについてシャープ亀山工場の担当者は「直接雇用契約を結んでおらず、雇い止めという話は把握していない」と話しています。
三重労働局は「告発状を受け取った。今後は当事者に話を聞き、事実確認をするなど対応を検討することになる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB