主要20か国の首脳らが参加するG20サミットが、アルゼンチンで開幕しました。一連の討議で、安倍総理大臣は、米中の貿易摩擦が激しさを増していることを踏まえ、「保護主義や貿易制限措置の応酬は、どの国の利益にもならない」などと、世界経済の成長に向けて自由貿易を推進していく必要性を訴えることにしています。
日本、アメリカ、中国など主要20か国の首脳らが参加するG20サミットは、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで、日本時間の30日午後11時前に、首脳らによる最初の討議が始まりました。
最初の討議は「公正で持続可能な未来」をテーマに、AI=人工知能やロボットなどの技術革新がもたらす課題などについて、各国首脳が意見を述べることになっています。
これに続いて、日本時間の1日未明からは、世界経済や国際貿易などをテーマに、各国首脳による討議が行われます。
一連の討議で、安倍総理大臣は、米中の貿易摩擦が激しさを増し、世界経済への影響が懸念されていることを踏まえ、「保護主義や貿易制限措置の応酬は、どの国の利益にもならない」などと、世界経済の成長に向けて自由貿易を推進していく必要性を訴えることにしています。
また、中国などを念頭に、自由で公平な競争をゆがめる、国有企業への補助金などの撤廃や、価格の下落を招いている鉄鋼の過剰生産などに対応する必要性を指摘することにしています。
さらに、安倍総理大臣は、日本時間の1日未明、アメリカのトランプ大統領、中国の習近平国家主席と個別に会談するほか、日本・アメリカ・インド3か国による初めての首脳会談にも臨むことにしています。
-- NHK NEWS WEB