アルゼンチンを訪れている安倍総理大臣は、イギリスのメイ首相と会談し、イギリスとEU=ヨーロッパ連合が離脱協定案に合意したことについて歓迎する考えを示し、両首脳は、自由貿易の推進に向けて緊密に連携していくことで一致しました。
この中で、安倍総理大臣は、イギリスとEUが離脱の条件を定めた離脱協定案に合意したことについて歓迎する考えを示したうえで、「合意なき離脱」を回避し、透明性、予測可能性、法的安定性を確保するよう要請しました。
そのうえで、EU離脱後の経済関係の強化に向けて、新たな経済的パートナーシップの構築に取り組みたいという考えを示したほか、イギリスのTPP=環太平洋パートナーシップ協定への関心表明を歓迎する考えを伝えました。
これに対し、メイ首相は、今回のEUとの合意は、イギリスに拠点がある日本企業などのビジネスにとってよいものだとしたうえで、イギリスのTPP加入についての今後の議論の進展に期待を示しました。
そして両首脳は、「自由貿易の旗手」として、ルールに基づく開かれた自由貿易体制の強化に向けて緊密に連携していくことで一致しました。
また両首脳は、東シナ海と南シナ海の情勢めぐって、法の支配に基づく国際秩序の維持のため引き続き連携していくことを確認したほか、安倍総理大臣が北朝鮮による拉致問題の早期解決に協力を求めたのに対し、メイ首相は日本の立場を支持する考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB