山梨県笛吹市が昨年度発注した下水道関連の工事の入札をめぐり、予定価格についての情報を業者に漏らしたなどとして、警察は市の職員2人と業者の社長の合わせて3人を地方公務員法違反の疑いで逮捕しました。
地方公務員法違反の疑いで逮捕されたのは、笛吹市下水道課の主幹、中川和彦容疑者(48)と、笛吹市消防本部の管理課長、大村淳容疑者(58)、それに笛吹市にある「浅川住宅設備」の社長、淺川順一容疑者(56)の3人です。
警察によりますと、中川主幹は昨年度、市が発注した下水道関連の工事の入札をめぐり、予定価格についての情報を大村課長と淺川社長に漏らした疑いが持たれています。
また、大村課長と淺川社長は中川主幹に情報を漏らすよう働きかけた疑いが持たれています。
警察によりますと、この工事はその後、淺川社長の会社が落札したということです。
警察は捜査に支障があるなどとして3人の認否を明らかにしていません。
警察は2日、笛吹市役所などを捜索し、押収した資料を分析して詳しいいきさつを調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB