イスラエルのネタニヤフ首相が、主要なニュースサイトに好意的な報道をしてもらう見返りに便宜を図っていたとして、地元の警察は、収賄の罪で起訴するよう検察に勧告しました。ネタニヤフ首相が収賄の罪で起訴が相当だとする勧告を受けるのは3度目で、政権基盤が不安定化することも予想されます。
イスラエルの警察は2日、ネタニヤフ首相が、主要なヘブライ語のニュースサイトに好意的な報道をしてもらう見返りに、2012年から5年間にわたってこのニュースサイトを傘下に置く国内の大手通信企業に許認可の手続きで便宜を図っていたとして、妻のサラ夫人とともに、収賄の罪で起訴するよう検察に勧告したと発表しました。
通算で12年に及ぶ長期政権を率いるネタニヤフ首相は、さまざまな汚職疑惑が持たれていて、警察から起訴が相当だとする勧告を受けるのは3度目です。
これに対しネタニヤフ首相は声明を出し「疑わしいことは何もない」として、容疑を否認しています。
ネタニヤフ政権は先月、連立政権を組んでいた主要政党が離脱していて、今回の起訴勧告でさらに国内の批判が高まり、政権基盤が不安定化することも予想されます。
-- NHK NEWS WEB