北海道釧路市では国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」の展示施設が冬の閉鎖期間に入ったのを受けてマリモを湖に戻す作業が行われました。
阿寒湖のチュウルイ島にある「マリモ展示観察センター」では、施設が閉鎖されて湖面が凍る冬の間は水槽で展示しているマリモを湖に戻しています。
ことしの施設の営業が先月30日で終わり、3日は、施設を管理する会社の社員らが展示されていたマリモのうち最後の7個を水槽から取り出して桟橋まで運びました。
そして、ロープをくくりつけたかごの中に入れて、水深4メートルほどの湖に沈めていました。湖に戻されたマリモは合わせて111個で、凍った水面の下で年を越し、来年4月に引き上げられたあと再び展示されることになっています。
釧路市教育委員会マリモ研究室の尾山洋一学芸員は「冬は低温なので成長はしませんが、湖の中で春まで同じ状態に保たれます。来年もマリモを見に来てほしいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB